わたしなりの理解を書きたいと思います。

学術的なことについては、もっと詳しいサイトがあると思います。
あくまで飼い主目線でのまとめです。


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気持ちいいらしいパール。


SUBシステム手術というのは、
水腎症や尿管結石による尿管閉塞の治療を目的とした手術で、
腎臓と膀胱を人工チューブでつなぐ手術です。
尿管のバイパスをつくるイメージです。

腎臓と膀胱につないだ2本のチューブはそれぞれ
ポートといわれる直径1.5センチくらいの金属のパーツ部分でつながっています。
このポートは皮膚の下で固定するため、さわると分かります。ぽっこりしてる。


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B病院の先生の絵。分かりやすい。


これまでは尿管を切開して石を取り出す手術がメインだったようですが、
再発などの問題も多かったため、その代わりの治療法として
ここ5~6年で開発された手術とのこと。

皮下のポートからチューブを洗浄できるため、
石がつまってしまっても対処できるのがメリットです。

パールも石ができやすい体質のため、
今回、尿管から石を取り除いたとしても
恐らくまたつまってしまうだろう、ということで
SUBシステム手術をすすめられました。

先生曰く、手術自体はそんなに難しい技術を要するものではないそうです。
パールの場合は両側に入れて、2時間半~3時間くらいの手術でした。


もちろんデメリットもあります。


・傷口が大きい
15センチくらいかな。
猫の小さな体に対して、けっこうぎょっとする大きさです。


・頻尿になるかもしれない
膀胱がしぼんだ時に、膀胱内でチューブが壁にあたってしまい
ムズムズして残尿感があるようです。

術後3週間くらいになりますが、パールもずっと頻尿状態です。
おしっこしたばかりなのに、ずっとトイレでガサガサしてたり
おしっこポーズでじっとフリーズしてたり。
かわいそうだけど、どうすることもできない。

たまに血尿が出たりで、おしっこ系の悩みはつきないです。

あとはなぜかうんちの回数も増えました。
手術前は一日一回の子だったのに、今は4回くらい。
トイレの掃除が大変になりました。


・予後が分からない
5~6年しか歴史のない手術。
5年度、何が起こるのか、何も起こらないのか
データがないため分からない。

教科書的には2年に1回の入れ替えが必要とか。
実際は5年近く同じチューブを入れっぱなしでも
問題ない子のほうが多いそうです。

パールはまだ1歳と4ヵ月。
B病院でSUBシステムを入れた子のなかで、2番目に若いと言われました。
仮に10歳まで生きられるとしても、あと9年近くあるわけです。
もしかしたら入れ替えの手術が必要になるかもね、とのことでした。


・ポート洗浄が必要になる
これはメリットでもあり、デメリットでもありますね。
一生洗浄が必要になる。一生SUBシステムと付き合っていかなければいけない。
洗浄の頻度は、汚れがたまりやすい子であれば1~3ヵ月に1回。
問題がなければ半年に1回。もちろんその度に費用もかかります。


ざっと思いつく限りではこんな感じ。

生活していて一番大変なのは、やっぱりトイレ関係です。
おしっこもうんちも、圧倒的に回数が増えた。

おしっこの状態が分かりやすいように、
木くずになるペレットから紙のペレットへ変えました。
紙のペレットは軽いので、散らかりやすいです。トイレのまわりペレットだらけ。
回数も増えたから掃除機をかけてもかけても追いつかない…

今も試行錯誤中です。

あとは食事療法系ですかね。
長くなってしまったので、これはまた今後のブログで書いていきたいと思います。


大変なことも増えたけど、元気そうにしているパールを見ていると、
SUBシステムを選択して良かったと思います。

同じ病気で苦しんでいる猫ちゃんの飼い主さんへ向けて。
あくまで一例ですし、素人目線の情報ですが…
少しでも情報の足しになると嬉しいです。


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