ぱるねこ日記

SUBシステムを入れた猫

May 2019

2019年7月31日、パールは急性骨髄性白血病で亡くなりました。
1歳7ヶ月という短い命を、精一杯、生き抜きました。自慢の猫です。
パールが毛皮を着替えてもどってくるまで飼い主は待ってます。

手術まで⑩病院さがし

4月27日 夕方

A病院からの帰り道、ずっとネット検索をしていました。

SUBシステム手術ができて、GW中でも開いていて、
願わくば家からそんなに遠くない病院。


幸運にもそんな理想的な病院が見つかりました。


あとは5/1より前に手術ができるかどうか。
内科療法を続けつつ、状況に応じて手術に切り替える対応ができるかどうか。
金額的にも相場(A病院の半額)でできるかどうか。

早速、電話で確認しました。


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うっとりパール。膝の上からこういう顔で見上げられると動けなくなる。


電話口では血液検査の数値や、
現在までの状況を詳しく聞かれました。


4/30は休みだが、明日4/28の午後か明後日4/29の夜であれば手術できる。
金額は手術~退院までを含めてA病院の半分の額。
やっぱりこれが相場だよね。。。


明日、できれば午前中に来てください。
病院内でも共有しておきますので。


よかった、ほんとうによかった。
手術できる病院(B病院とします)が見つかった。

すでにA病院の診察時間は終わっている。
日朝一でA病院へ向かい、転院の相談をしよう。


パールは大丈夫だろうか。悪化してないだろうか。
容体が急変すれば病院から電話がくる。
着信音量を最大に設定した。

お風呂に入っていても携帯が気になって落ち着かない。
寝ようとしても30分ごとに目が覚める。

万が一のことはないだろうか。
2日連続であちこち連れ回して、たくさん検査して
ものすごいストレスを与えてしまった。
ちゃんと眠れてるだろうか。苦しんでないだろうか。
内科療法にかけてみたのは間違いだったんだろうか。


かかりつけ病院の先生が
「内科療法を続けるとなると、精神的にとても辛いですよ」
と言っていた意味がようやく分かった。


寝室のドアのところにパールがいる気がするけど、いるわけがない。
パールの鳴き声が聞こえる気がするけど、聞こえるわけがない。

こんな精神状態で過ごすのはムリだ。一晩ですらこんな状態になる。

5/1までなんて到底ムリな話だった。
パールがもつかどうか以前に、わたしがもたない。

パールのいない生活は考えられない。
このまま見守るなんてできない。生きて欲しい。


手術をしよう。

手術まで⑨A病院での決断

こんな状況でも手術に踏み切ることが出来ない理由。


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サッカー大好きパール。


・内科療法をあきらめきれない

まだ1歳4ヶ月の若い猫、体力もあるだろう。
A病院は設備が整っているため一晩中の輸液治療が可能。
(かかりつけ病院では一晩中は危険すぎるということで対応不可でした)

もう少し内科療法にかけてみたい。 
できればおなかを開くことなく治してあげたい。

とはいえ、5/1までもってくれるだろうか。
せめて次に手術できるのが2日後だったら迷うこともないのに。
4日後は長すぎる。もってくれるだろうか。堂々巡り。


・術後の不安要素

実際にSUBシステムを入れた猫ちゃんたちの術後の様子が知りたくてネットで検索してみると、
元気に過ごしてる子もいれば、数年で亡くなってしまった子もいて。

パールはどうなる?考えたところで分かるわけもないのに、
そんな意味のないことをずっと考えてしまう。

祖父が猫好きということもあり、
実家ではわたしが生まれる前からずっと猫を飼っていました。
わたしが実家を出るまでに合計三匹の猫がいたけど、
みんな長生きで、病院なんて行ったことがなくて。

「ど」がつくほどの田舎だから、半分外で過ごしてるようなもので、
猫は死に目を見せないじゃないけど体調悪いと隠れちゃうんだろうな。
弱ってる猫を見たことがないから、
猫は病気にならないって思ってるところがあって。

まだ若いのに人工物を入れられた状態で
生きていかなきゃいけないのって
動物の本能としてどうなんだろう。
このまま見守るのもありなんじゃないか。
でも助けたい。堂々巡り。


・金銭面

A病院で提示された手術の金額は
かかりつけ病院で聞いていた金額(相場)の2倍でした。

3ケタ、、、、です。

そもそも金額設定が高めの病院ではあるものの、
2倍となると「えぇ?なんで???」と思ってしまう。
術後~退院までに1週間、その間の入院費もかかる。
退院後の通院でもお金がかかる。
ざっと計算してみても結構な額になる。

あんまりお金のことは言いたくないけど、
現実問題そうも言ってられない。
2倍か。どうしよう。堂々巡り。


話し合いの結果、

もう少し内科療法にかけてみよう。
平行して他の病院も探してみよう。

となりました。

先生も納得してくれました。
外科医とも話したけど非常に微妙なラインらしく、
全面的に手術をすすめることもできない、と。

入院の手続きをして、輸液治療中のパールと面会をしました。

先生たちがすぐ側にいる場所での入院。
夜間救急もある病院だし少しは安心だな、そう思いました。

がんばれパール。

手術まで⑧A病院への転院

A病院ではこれまでの経緯をもう一度説明しました。
が、情けないことにわたしは涙が止まらず、ほとんど夫が話をしました。


たくさん点滴をしたのにおしっこが出ておらず、
膀胱内にもたまってないことを考えると
腎臓がちゃんと機能しているかどうかが気になる。
腎臓が機能していない場合、
SUBシステムを入れたところで意味がない。

(尿管内にぽつぽつと石があったため、
尿管を切開しての除去はすすめられませんでした)

腎機能の状態を見極めるのは非常に難しいが、
ここでもエコー検査をさせて欲しいということでした。

おなかの毛が邪魔になるらしく剃られました…ツルツル。


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猫ハウスからこんにちは。おにぎりと同じ柄なんです。


エコー検査の結果、はっきりとしたことは分からないが
腎臓はおそらく大丈夫そう(理由は忘れました)。
ただ、昨日より腎盂が大きくなっていて、腹水もたまってきている、とのこと。

むくんでいるというか、やけにまるいと思ってたけど
腹水のせいだったんだな。


SUBシステムを入れる場合は、左右両方に入れたほうが良い。
異物を入れるわけだから合併症のリスクがある。
今後一生、1~3ヶ月に1回、通院してのチューブ洗浄が必要になる。
比較的新しい治療法のため予後についての情報が少ない。
要はSUBシステムを入れて5~6年後に何が起こるのか、はたまた何も起こらないのか、
データがないため分からない、ということ。


SUBシステム手術のメリット・デメリットや詳細については
また別途書きたいと思いますが、ざっとこんな説明をされました。


「内科療法にかけるか、手術にふみきるか、
言い方は悪いですがどっちをとってもギャンブル要素が多い状況です」

そう言われました。

「せっかく来ていただいて、こんなことを言うのもなんですが
5月1日よりも前に手術できる病院を探すのも手かもしれません」


もう少し内科療法にかけてみて、
いよいよ難しい状態になったら即座に手術に踏み切る。
そんな理想的な対応ができる病院、見つかるだろうか。


その場では結論を出せなかったため、
一度診察室を出て夫と二人で話すことに。

今日手術をするかどうか、
遅くとも14時までには結論を知らせて欲しいとのことでした。


あと30分で決めなければ。

手術まで⑦数値悪化

4月27日


眠ったか眠ってないか分からないまま朝をむかえました。
夜のうちに、ほんの少しだけごはんを食べたようでした。
おしっこはでないまま。

かかりつけの病院へパールを連れていくと
すでにA病院からFAXで情報が届いているとのことで
話はスムーズでした。


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おすましパール。くるまって遊ぶだめ布団の毛玉がすごい。


血液検査の結果、数値は悪化していました。


・BUN 106.9 → >140.0 判定不能(基準値:17.6~32.8)
・Cre 7.10 → 11.21(基準値:0.8~1.8)
・Na 150 → 151(基準値:147~156)
・K 4.8 → 7.0(基準値:3.4~4.6)
・Cl 122 → 121(基準値:107~120)


BUNが140オーバーで判定不能。Creもまずい状態。
前日の数値の時点で「慢性腎不全の老猫ちゃんの数値」と言われてました。
「ごはん食べなくて、おしっこでてないんです」っていう状態で
病院にかかる猫ちゃんで、BUN 40 前後とからしいです。
一概には言えないだろうけど。


なにより怖いのが、K(カリウム)の数値。

「カリウムがあがりすぎると心臓が止まってしまうんです」

心臓が止まる?
夜間救急の先生が「外科的判断」って言ってたのは、このことだったんだ。

先生がA病院へ状況を伝えたところ、
「顕著な数値上昇なので、外科的判断で手術適応となる」とのこと。

正式にA病院へと転院となりました。

A病院で手術ができるのは今日(4/27)の午後か、4日後の5/1。
手術にはもちろんメリット・デメリットある。金額もかなりかかる。
手術に踏み切るのか、踏み切らないのか。
納得するまで話を聞いて、判断するしかない。

手術まで⑥夜間救急へ

4月26日 夜


かかりつけの動物病院から紹介してもらった
A病院の夜間救急へ向かいました。

いったん病院から解放されたパールは、安心感からか、
キャリーバッグのなかでゴロゴロしていました。
右腕に点滴のポートを固定するテープを巻いていること以外は、
とくに変わった様子はなく、ぐったりした様子もなく。

ただ、たまに目を閉じてじっと横たわっている。
寝ているだけのように見えるけど、息が荒いような気がする。
石が動いて痛いのか。不安になる。


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人の足元で寝転がるパール


A病院では再度、血液検査とエコー検査をしました。

血液検査の結果、腎臓の数値があがっていました。
点滴で数値が下がる可能性があるって聞いていたのに。

・BUN 94.1 → 106.9(基準値:17.6~32.8)
・Cre 4.84 → 7.10(基準値:0.8~1.8)
・Na 156 → 150(基準値:147~156)
・K 4.5 → 4.8(基準値:3.4~4.6)
・Cl 126 → 122(基準値:107~120)

尿管が完全閉塞であれば、手術判断となるが、
画像診断ができる医師は4日後の4/30にしかいない。
電解質の数値がもっと上がってしまった場合は
尿管完全閉塞の診断を待たず、外科医判断で手術となるが、
現状はそこまでのレベルではない。

ただ、手術判断となったとしても、GW中ということもあり、
手術可能な日程は翌日4/27の午後か、5/1のみ。

通常であれば緊急手術で対応するとのことなので、
やはり連休の影響は多大にありました。どうしてこのタイミング。


数値は高いものの、パール自身は元気そう
(検査時に大暴れした様子)ということもあり、
一晩、自宅で様子をみましょうとなりました。

翌朝、かかりつけ病院で血液検査をして、
数値があがっている場合は、また連絡ください、と。


帰宅したのは22時過ぎでした。長い1日だった。
腎臓に爆弾を抱えた猫、元気そうだけど急変したらどうしよう。
また吐いたらどうしよう。やっぱりごはん食べない。
たくさん点滴してるはずなのにおしっこしない。

眠れない。
プロフィール

パールの飼い主

パール
2017年12月生まれ
ベンガル♀
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2019年4月末、1歳4ヵ月でSUBシステム手術をしました。

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