ぱるねこ日記

SUBシステムを入れた猫

手術まで

2019年7月31日、パールは急性骨髄性白血病で亡くなりました。
1歳7ヶ月という短い命を、精一杯、生き抜きました。自慢の猫です。
パールが毛皮を着替えてもどってくるまで飼い主は待ってます。

手術まで⑦数値悪化

4月27日


眠ったか眠ってないか分からないまま朝をむかえました。
夜のうちに、ほんの少しだけごはんを食べたようでした。
おしっこはでないまま。

かかりつけの病院へパールを連れていくと
すでにA病院からFAXで情報が届いているとのことで
話はスムーズでした。


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おすましパール。くるまって遊ぶだめ布団の毛玉がすごい。


血液検査の結果、数値は悪化していました。


・BUN 106.9 → >140.0 判定不能(基準値:17.6~32.8)
・Cre 7.10 → 11.21(基準値:0.8~1.8)
・Na 150 → 151(基準値:147~156)
・K 4.8 → 7.0(基準値:3.4~4.6)
・Cl 122 → 121(基準値:107~120)


BUNが140オーバーで判定不能。Creもまずい状態。
前日の数値の時点で「慢性腎不全の老猫ちゃんの数値」と言われてました。
「ごはん食べなくて、おしっこでてないんです」っていう状態で
病院にかかる猫ちゃんで、BUN 40 前後とからしいです。
一概には言えないだろうけど。


なにより怖いのが、K(カリウム)の数値。

「カリウムがあがりすぎると心臓が止まってしまうんです」

心臓が止まる?
夜間救急の先生が「外科的判断」って言ってたのは、このことだったんだ。

先生がA病院へ状況を伝えたところ、
「顕著な数値上昇なので、外科的判断で手術適応となる」とのこと。

正式にA病院へと転院となりました。

A病院で手術ができるのは今日(4/27)の午後か、4日後の5/1。
手術にはもちろんメリット・デメリットある。金額もかなりかかる。
手術に踏み切るのか、踏み切らないのか。
納得するまで話を聞いて、判断するしかない。

手術まで⑥夜間救急へ

4月26日 夜


かかりつけの動物病院から紹介してもらった
A病院の夜間救急へ向かいました。

いったん病院から解放されたパールは、安心感からか、
キャリーバッグのなかでゴロゴロしていました。
右腕に点滴のポートを固定するテープを巻いていること以外は、
とくに変わった様子はなく、ぐったりした様子もなく。

ただ、たまに目を閉じてじっと横たわっている。
寝ているだけのように見えるけど、息が荒いような気がする。
石が動いて痛いのか。不安になる。


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人の足元で寝転がるパール


A病院では再度、血液検査とエコー検査をしました。

血液検査の結果、腎臓の数値があがっていました。
点滴で数値が下がる可能性があるって聞いていたのに。

・BUN 94.1 → 106.9(基準値:17.6~32.8)
・Cre 4.84 → 7.10(基準値:0.8~1.8)
・Na 156 → 150(基準値:147~156)
・K 4.5 → 4.8(基準値:3.4~4.6)
・Cl 126 → 122(基準値:107~120)

尿管が完全閉塞であれば、手術判断となるが、
画像診断ができる医師は4日後の4/30にしかいない。
電解質の数値がもっと上がってしまった場合は
尿管完全閉塞の診断を待たず、外科医判断で手術となるが、
現状はそこまでのレベルではない。

ただ、手術判断となったとしても、GW中ということもあり、
手術可能な日程は翌日4/27の午後か、5/1のみ。

通常であれば緊急手術で対応するとのことなので、
やはり連休の影響は多大にありました。どうしてこのタイミング。


数値は高いものの、パール自身は元気そう
(検査時に大暴れした様子)ということもあり、
一晩、自宅で様子をみましょうとなりました。

翌朝、かかりつけ病院で血液検査をして、
数値があがっている場合は、また連絡ください、と。


帰宅したのは22時過ぎでした。長い1日だった。
腎臓に爆弾を抱えた猫、元気そうだけど急変したらどうしよう。
また吐いたらどうしよう。やっぱりごはん食べない。
たくさん点滴してるはずなのにおしっこしない。

眠れない。

手術まで⑤先生の説明

先生の説明を聞きに、再度病院へ行きました。


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そこキャットウォークじゃないんだけど。


左の腎臓のエコー写真には素人目にも分かるほど
たくさんの結石が写ってました。水腎症も左のほうがひどかった。

尿管(腎臓と膀胱をつなぐ管)内にも小さな石はいくつかあるものの、
閉塞を起こしている石を見つけることはできなかったとのこと。


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先生の絵。わかりやすい。


考えられる治療方法は

1. 点滴をたくさんして水圧で石を流す内科療法

2. 尿管を開いて石を取り出す外科療法    

3. 尿管を人工的なものに置き換える外科療法=SUBシステム手術


この3つ。

1は腎臓に負担がかかるため2~3日が限度。
石が流れてくれたらラッキーだけど、流れない場合は手術しかない。
最悪の場合は病状悪化で手遅れとなるリスクがある。

2と3の外科療法は、ここの病院では対応できないため転院となる。 
とくにSUBシステム手術については対応できる病院も先生も少なく、
病院が見つかったとしても、すぐに手術できるかどうかは分からない。


いずれにしても、かかりつけの病院では治療方法が限られているため、
万が一、容体が急変した場合は転院するしか術がない。
であればこの時点で手術可能な病院を紹介してもらおう。
そう判断しました。

ただ、4月26日はGW前の最後の平日。よりによって今年は10連休。
大学病院はどこも休みに入るため選択肢から外れる。
受け入れてくれる病院なんて見つかるんだろうか…


1件、あてがあるということで
先生がすぐに電話で問い合わせてくれました。

夜間救急になるが今から来てもらってもかまわない、とのこと。

内科療法を続けるにしろ、手術に踏み切るにしろ、
まずは状態を診てもらいたいという気持ちもあり
家から少し離れた病院(A病院とします)へと向かいました。

手術まで④エコー検査の結果

1時間半ほどして病院から電話がありました。


「パールちゃんの状態ですが、かなりきびしいです」

「......きびしいってどういうことですか」


腎臓に尿がたまり水腎症を発症している。
尿管に石がつまっていると思われる。
今は過剰輸液(点滴)をして、おしっこを沢山つくらせ、
水圧で石が流れるよう処置をしている。
ただ、これは根本的な解決方法ではなく、
ずっとは続けられない治療方法。


おそらくこんなようなことを説明されたと思います
もっと他のことも説明されたかもしれないけれど、正直あまり記憶がない。

「きびしい」という言葉がショックすぎて、理解云々より、
泣きながらうなずくことしかできていなかったと思います。
ちゃんと先生の説明を聞かなきゃいけないと分かっているのに、
気持ちが追い付かない。


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人の上でとことん寝るパール



「このまま死んじゃうなんてことないですよね」

「可能性はあります」


命の危険があるということ、はっきりと告げられました。
たしかに吐いたし、ごはん食べなかったけど、ぐったりはしてなかったのに。
正直、そこまで深刻な感じじゃないと思っていたのに。


いずれにせよ急を要する状態で、電話口では説明しきれない。
午後の診察時間のうちに病院へ来てほしい。
今後のことについて説明をしたい、ということでした。


泣きながら夫に電話をし状況を説明。
早く帰れるということだったので、一緒に病院へ行くこととしました。

手術まで③血液検査の結果


非常にまずい状態。

パールの体に何が起こっているのか、
先生は分かりやすく説明してくださいました。


腎臓の数値が基準値を大幅に上回っている。
めったに狂わない電解質の数値も乱れてきている。
その影響か、肝臓の数値も若干あがっている。

あきらかな尿毒症の症状。
何らかの理由でおしっこが出ていないのではないか。
体から毒素を排出できない状態のため、とても気持ち悪く、
嘔吐したり食欲不振になっていると思われる。

まずは尿毒症を少しでも緩和させるため、たまっている尿を抜く必要がある。
腎臓や膀胱がどういう状態なのかエコー検査でより詳細の検査をする必要がある。
いずれにせよ、ごはんが食べられないなら入院して静脈点滴をするしかない。


ざっとこんな内容だったと記憶しています。
具体的な数値は以下の通り。

<項目 / 基準値 / パールの数値>
腎臓の数値
 ・BUN(血中尿素量)/ 17.6~32.8 / 94.1
 ・Cre(クレアチニン)/ 0.8~1.8 / 4.84
電解質
 ・Na(ナトリウム)/ 147~156 / 156
 ・K(カリウム)/ 3.4~4.6 / 4.5
 ・Cl(クロール)/ 107~120 / 126

肝臓以外だとヘモグロビンとかPCVの値もひっかかってました。
基準値の3倍ちかい数値。いつのまにこんなことに。


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ちょっかい出しパール


処置と検査に1時間以上はかかると言われ、また待合室で待っていました。


それにしても。

おしっこ出てないっていつからなんだろう。
うちの猫トイレはシステムトイレ+濡れると木くずになるペレットを使っているので、
おしっこの状態が分かりにくいといえば分かりにくい。

でも週末にトイレ掃除したときは普段と変わらなかったから、月曜以降?
木くずの量は減ってなかったと思う、思うけど、、、本当に減ってなかった?
昨日は?一昨日は?その前は?毎日ちゃんと見てた?

わからない。

おしっこの状態を先生に聞かれて、確信を持って答えられない自分が情けなかった。


1時間ほどしたところで看護師さんから「もう少しかかりそう」とのお話があり、
パールを病院にあずけ、いったん帰宅しました。
プロフィール

パールの飼い主

パール
2017年12月生まれ
ベンガル♀
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2019年4月末、1歳4ヵ月でSUBシステム手術をしました。

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